古い街にはその街特有の歴史やにおいがあります。街を含めた生活環境全体が敷地ともいえる都市住宅では、街と共存共栄しながら街づくりをしているともいえます。
敷地にゆとりのある住宅地では多少の門構えをつくることが可能です。この家では大げさな門とせず格子状の開放的な引戸を設け、外と内を植栽でつなぎました。このようなことが都市をとても親しみ易くします。
奈良にある美しい民家の多くは商家や農家であって現代の生活にも合うものは皆無に等しい。ここでは奈良の風景に合うよう日本瓦葺切妻屋根としながら新しい和風の外観とした。
庭は写っていませんが奈良の連山を借景とした芝生だけの庭です。土庇や雨戸といった昔からあるものを活用すると共に日本独自の生活様式(椅子と座の混交・床の間など)を考慮しながら現代の和風住居の設計を心掛けた。
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